FFクリエイター・坂口博信氏「ゲームには時事的、政治的な中核テーマが必要」
クロノ・トリガー、パラサイト・イヴ、レジェンド・オブ・マナなどの象徴的なゲームの立役者の一人でもある、61歳のファイナルファンタジーの生みの親、坂口博信氏は最近、良いファイナルファンタジーのゲームを作るための要素について語った。その答えは?政治的意識を持つことだ。
「核となる要素を挙げるとすれば、それはストーリーと世界観です。この2つはどのファイナルファンタジーにも欠かせないものであり、すべての作品に共通する要素です。世界観の設定には、現在の出来事とゆるやかに結びついた何らかのテーマ要素が含まれている必要があります」と坂口氏はInverseのインタビューで説明した
シリーズで最も象徴的な作品とも言えるこの作品をざっと見れば、この柱がいかに重要かが分かる。リメイク版だけでなく、三部作の再構築版も作られるほど人気の高い『ファイナルファンタジー7』は、気候変動に取り組んでおり、悪の巨大企業「神羅」が権力と富のために地球を血で汚し、人工太陽光で人々を都市のスラム街に追いやっている。
残念なことに、ゲームが政治的(または「目覚めた」)になり始めたのはつい最近のことだという説がネット上で広まりつつあり、熱烈な反戦を掲げる『メタルギアソリッド』や信じられないほど奇妙な『ドラゴンエイジ』のような古典作品は政治的ではなかったと主張する人が多くいる。
これは明らかに事実ではない。坂口氏は今日に至るまで、時事問題がファイナルファンタジーの根幹を成すと述べている。ファイナルファンタジータクティクスは社会階級に取り組んでおり、薔薇戦争にインスピレーションを得ている。ファイナルファンタジー10は組織化された宗教に踏み込み、8は少年兵を描き、14は帝国主義のテーマを解明し続け、最新作のファイナルファンタジー16はクリスタルを石油の寓話として用い、魔法使いが烙印を押されてその力のために利用される奴隷制を描いている。
これらのゲームは常に政治的であり、最も象徴的な作品のいくつかは、その解説を中心に世界全体を構築しています。
まだ61歳ってFF作った頃はまだ新卒ホヤホヤやったんか