大麻に関する5つの新発見、心臓病や依存症など害の証拠が続々と
にもかかわらず、その健康への影響については、実は長い間わからない点が多かった。しかし今、大麻に関して、これまで以上に多くのことが明らかになりつつある。
大麻については、すでに多くのことがわかっているのではと思う人もいるかもしれない。
なにしろ人間は1万2000年前から大麻を栽培し、少なくとも2500年前から精神活性物質として使ってきたのだ。
一般に、大麻は痛み、吐き気、筋肉のけいれん、食欲不振、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療において、医薬品に代わる安全で自然な手段になると考えられている。
事実として、大麻ががんによる痛みの緩和に役立つという証拠はある。
また、米食品医薬品局(FDA)は、抗がん剤による吐き気や嘔吐を和らげることを目的とした2種類の合成カンナビノイド(大麻に似た作用を示す合成物質)を承認している。
ところが今、大麻は一部の人々が考えているほど無害ではないことがわかってきた。医療研究における大麻へ
の規制が緩和されたおかげもあり、科学者らは、大麻の使用に伴うデメリットが想定以上に大きく、肺
心臓、消化器官、精神衛生に長期的な脅威をもたらす可能性があることを明らかにしつつある。
これはしかし、大麻が慢性的な痛みや吐き気、食欲不振などに効果がないと言っているわけではない。
単に、それを確実に証明する研究がまだ行われていないというだけだ。ここ数年でわかってきた大麻に関する知見を以下にまとめた。
1. 大麻には痛みの緩和に効果があるのか?
米国では、医療用大麻を使う理由として、特に多くの人が痛みの管理を挙げているが
研究では、一般の人々における痛みの軽減に関して、大麻の効果はまちまちであることが示されている。
ナショナルジオグラフィック
2025/01/06
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/122400714/
■1. 大麻には痛みの緩和に効果があるのか?
米国では、医療用大麻を使う理由として、特に多くの人が痛みの管理( ://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M22-0217 )を挙げているが、研究では、一般の人々における痛みの軽減に関して、大麻の効果はまちまちであることが示されている。
これまでに行われた信頼性の高い研究では、カンナビノイドが痛みを十分に和らげるという証拠は見つかっていない。そのため、痛みの研究で権威のある国際疼痛学会(IASP)は2021年、痛みの治療に大麻を推奨しない決定を下している。
問題を複雑にしている要因のひとつは、特定の種類の痛みはプラセボ(偽薬)効果に特に影響されやすい点だ。
2022年11月に医学誌「JAMA Network Open」に掲載されたレビュー論文( ://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2799017 )では、プラセボが本物のカンナビノイドと同じような痛みの緩和をもたらすことが示されている。大麻には痛みを和らげる効果があるように見えるのは確かだが、そうした働きの一部は、プラセボに起因している可能性があるということだ。
「何かが有効なのかどうかを知るだけでは不十分です。なぜ有効なのかを知らなければ、患者に最高の治療を施すことはできません」と、スウェーデン、カロリンスカ研究所疼痛神経画像研究室のカリン・ジェンセン氏は述べている。(参考記事:「大麻の鎮痛効果は単なる思い込みか、メディアが期待を煽りすぎ」://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/011200016/ )
■2. 大麻は無害ではない
大麻の危険性はオピオイド(麻薬や鎮痛剤として働く薬物)のそれとは異なると、大麻を研究する疫学者のデボラ・ハシン氏は述べている。一方で氏は、「大麻は身体的および精神的な健康に多くの影響を及ぼす可能性がある」とも指摘している。
専門家によると、大麻に関して、人々はいくつかの事実を認識すべきだという。まず、現在の品種は、数十年前のものと比べてはるかに強力になっているという点。また、大麻の使用は妄想や偏執症(パラノイア)を引き起こす可能性があり、特に日常的に使う場合は注意が必要である点だ。
大麻には依存症につながるおそれがある。それは決して珍しいことではない。(参考記事:「大麻使用者の2割が依存症に、精神症リスクは「コカイン以上」」://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/032600175/ )
■3. 大麻使用に関連する奇妙な症候群が増えている
大麻の常用に伴う変わった弊害として「カンナビノイド悪阻(おそ)症候群(CHS)」がある。2004年に初めて報告されたCHSは、吐き気、嘔吐、激しい腹痛の繰り返しを特徴とする。米国とカナダではCHS関連で救急外来を訪れる患者の数が2017年から2021年の間に倍増している。
CHSは米国で年間275万人もの人々に影響を及ぼしている可能性があると専門家は推定する。CHSの最大のリスク要因は大麻の大量使用、つまり毎日あるいは1日に複数回の使用を何年も続けることだ。
現在のところ、大麻を完全にやめることが、CHSに対する唯一の長期的な解決策であることが示されている。(参考記事:「大麻の常用者がかかる奇妙な症候群が倍増、合法化の影響か、米国」://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/111400615/ )
■4. 大麻は心臓に影響を与える可能性がある
大麻に含まれる精神活性成分のテトラヒドロカンナビノール(THC)は血流にも影響を与えるため、心臓の問題を引き起こす可能性がある。
大麻を常習的に使用する人は、心臓発作や脳卒中などの心血管疾患を発症するリスクが高い。2024年2月に医学誌「Journal of the American Heart Association」に掲載された研究( ://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.123.030178 )では、大麻を常用する人々では、心臓発作の発生率が25%、脳卒中の発生率が42%増加したことがわかっている。
その原因はおそらく、THCが動脈の血流に影響を与えるためだと考えられている。また、乾燥大麻を吸う人は、THCとともに吸い込まれる粒状物質によって心疾患のリスクが高まる。
■5. 表示される品種による違いは大きくない
大麻の品種にはインディカとサティバの2つがあり、それぞれに異なる効果があるという話を耳にした人もいるだろう。一般に、前者はリラックスや睡眠導入に効果があり、後者は活力や創造力を高めると言われている。
しかし、数々の科学的な証拠( ://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0267498 )から、これらの製品表示にはほとんど意味がないことがわかってきている。研究結果( ://www.nature.com/articles/s41477-021-01003-y )は、どちらを表示している製品にせよ、化学的にも遺伝的にも大きな違いがないことを示している。これは、宣伝されている効果を期待して、インディカかサティバかを選択している消費者にとっては大きな問題だ。
また、どれが「サティバ」あるいは「インディカ」と呼ばれるかに一貫性がないことが研究で示されているばかりでなく、品種名に関する規制が存在しないために「混乱状態」が生じていると、大麻専門店の共同創設者であるアンドリュー・ディアンジェロ氏は語っている。
大麻で知将と発達障害が消えるなら合法化してもええで
厭わなくなるくらい
依存性が高いもんな
心臓には何よりも無刺激が大事
酒タバコ大麻やらんでもコーヒーや砂糖や炭水化物あたりも十分中毒性あるからなぁ、俺はコーヒーと甘いものだけで十分やわ