フジテレビ日枝久氏、トカゲの尻尾切りの実態「ゴマすりを評価」 「自分を脅かすとすぐに切って飛ばす」
1月27日の夕刻から10時間以上に及ぶ長い会見が始まった直後、元フジテレビ女性アナウンサーのIさんは思わず呟いた。その場に同社相談役の日枝久氏はおらず、“雲隠れ” していた。
最初にIさんとコンタクトを取ったのは、中居正広問題をめぐり、同社の港浩一元社長が単独会見を開いた17日から1週間経った24日だった。当初は多忙を理由に取材を断られたが、たった一言、「日枝退陣は最低限必要。それだけです」と書き送ってきた。
Iさんは「総辞職はせず、日枝さんは港さん、嘉納さんを切り、自分は居座ろうとしてると思います」と予測を立てたが、それも見事に的中した。
Iさんは1980年代入社で、若かりし頃の取締役連中とも身近に接してきた。いまも当時の同僚や後輩たちと交流を持っており、日枝氏らの手の内が読めるのだ。
また、Iさんはフジに数年間在社した後、リカレント(学びなおし)期間を経て一般企業に転職。やがて自身の会社を立ち上げたので、経営者の観点も持ち合わせている。現体制に向ける言葉も辛辣だ。
「27日を乗り切れない、と見ていた社員は多かった。いまの経営陣は金光さん以外、イエスマン。会見での答え方を見ても、ことに嘉納さん、港さんはトップの器ではないですね。
遠藤さんは、ホリエモン騒動(ライブドアによるニッポン放送買収)のときの広報担当者で、日枝さんを守ったから出世したと聞いたことがあります。
なにか制作や営業や編成で力を発揮した実績があるわけではないですからね。当然、イエスマンでしょう」
この長い会見に雁首を揃えた面々は、それぞれ濃淡は異なれど、日枝氏の忠実なる僕(しもべ)だった。Iさんによるそれぞれの人物評はこうだ。
「嘉納さんは灘の酒造家の嘉納家の出で、とても優しい方ですが、ゆえに日枝さんには逆らいようもない。遠藤さんは大作家(遠藤周作)の息子で、日枝さんが編成局にいたときからの直の部下ですし、大変かわいがられています。
(西武百貨店から転入した)金光さんは生え抜きではないながらも同様に編成局で寵愛を受けています。プロデューサーとして大ヒットドラマを連発した元社長の亀山(千広、現BSフジ社長)さんも、当初は編成にいたので日枝さんと近しかった。
バラエティ一筋の港さん、ドラマ制作で高視聴率を稼ぎ続けた大多亮さんらは会社に功績を残しましたが、日枝さんは大多さんを関テレに出してしまいました」
過去にも日枝氏は、フジ社長就任が有力視されていた太田英昭氏を、HD社長から産経新聞会長に回すという降格人事を指揮したとされる。太田氏は日枝氏の忠犬に徹しきれなかったのだ。Iさんは「この件が典型」だと見る。
「太田さんは4年前に回顧録を出版なさっていますが、かなりのやり手で、日枝さんも彼をうまく使い、最後は追い越されると思って産経に出したんです。
日枝さんのすごいところは人材発掘能力です。こいつは使えるという人は必ず育てています。それなりにみんなが従ってしまうような俯瞰での観察眼は持っているんですよね。ただ、自分を脅かすところで切る」
社内で成功するにつれ、日枝氏のお眼鏡に叶う。そして、氏の息がかかることで、さらなる出世につながる。だから、唯々諾々とお上にへつらう上層部ができあがる。
「権力は人を変えます。もともと日枝さんはフジで労組を立ち上げた人です。ところが、ひとたび権力を持ったら、それを保持できるよう、あらゆることをやられました。
有能な人は、ある程度の期間使ったら切って飛ばす。きわめてシンプルなんです。会社の安定成長期はそれでよかったのです。しかし、時代の変化を見抜けず……。日枝さんは自分で育てて潰す、まるで小説のキャラクターです」
それぞれ明らかに日枝氏の息がかかっている、この “4人組” の直下の後輩で、フジを早々に退社し、系列外のメディア企業の経営者を歴任したB氏も同様の意見だ。
「フジに関しては、例外なく、上から順に(日枝氏への)茶坊主度が高い。そんな気配を察し、自由な番組作りもできなくなったので、僕は退社を決意しました。にしても、今回のシュールな展開には驚くほかありませんね。それでもOBとしては、必ず復活すると信じたいですが……」
日枝はフジでやるって決まったとき、
無惨ってオレのことかって思わなかったのか?
安倍派五人衆もこうして競わせもっとも忠誠心の厚い犬を選ぶ
何十年も見てきた
なるほど表面化しなかった理由はこれか
いつ刺されるか解らない人生になってくから
大変よな
やっぱ山上が10万人ぐらい必要よな