【高校サッカー】「大谷翔平選手のように世界で活躍していく選手が多く出ることに期待」 専大北上の主将・吉池晃大が堂々の選手宣誓
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全国3735校の頂点を目指す16日間に及ぶ47試合の激闘がいよいよ始まった。
第104回全国高校サッカー選手権は12月28日、東京・国立競技場で開幕。徳島市立(徳島)と早稲田実業(東京B)との開幕戦に先立って行われた開会式には東京2校を含めた各都道府県48の代表校が国立のピッチに勢揃いした。
前年度大会の優勝校 前橋育英(群馬)を先頭に、北海(北海道)、青森山田(青森)と北から順番に「イチ、ニ」の掛け声とともに力強く踏みしめ、堂々の入場。
出場チームのなかには、りんごや花笠、風林火山と書かれた軍配、信楽焼、みかんなど、その土地にちなんだ物産やグッズを、あるいは県や学校独自のマスコット人形、そして被災した地域を励ます横断幕を手に入場するチームもあり、地方色豊かな演出で開会式を盛り上げた。
注目の選手宣誓には2年連続4度目の出場となる専大北上の主将・吉池晃大が務めた。
「宣誓。我々選手一同は日々の努力の成果を発揮し、フェアプレーの精神を忘れず、これまで支えてきてくれた監督、コーチ、家族への感謝の気持ちを胸にそれぞれの目標のために、諦めずに戦い続けます。
今年、岩手県出身の大谷翔平選手がMVPに輝き、日本国内の野球界だけでなく、スポーツ界全体に大きな影響をもたらせてくれました。大谷選手のように世界で活躍していく選手が本大会に出場する選手のなかから多く出ることに期待を寄せています。
自分は各都道府県選出の選手の代表として、ここに立つまでのあいだにいくつもの分岐点を経て来ました。過去のどの一点での振舞や、行動が違っていてもこの場に立てていなかったことを思うと、人には誰にも人生を揺らす一点があるのだと強く確信します。
この舞台に立てなかった選手たちの思いを引き受け、彼らの健闘を胸に戦うことで、本大会はもちろん今後の人生においても、この思いを大切にし、さまざまなことに前向きに取り組んでいきたいと思っています。
選手権はこれまでのすべてを賭けた集大成の舞台です。それぞれの高校がそれぞれの目標を目指し、支え合い、信じあってきた仲間との絆と積み重ねてきた努力をピッチで表現し、一点一瞬に魂を込めて戦うことを誓います」
自身が使いたいキーワードを入れながら、国語の先生とともに練り上げた約2分半におよぶ選手宣誓。
開会式後の会見で吉池は「ホッとしています。大役を務めて、人生の一番の思い出です」と話すとともに、29日、ニッパツ三ツ沢球技場で対戦する広島皆実(広島)に向け、「昨年は初戦敗退の結果で終わったので、まずは自分たちのサッカーをして、初戦を勝利して、チームの目標である優勝を目指して、勝ち進みたい」と抱負を語った。
(文=佐藤亮太 写真=矢島公彦)
