スポーツライター「日本ハムがいない札幌ドームの経営が苦しい大赤字、このままいけば破綻の道しかない、夏の甲子園を札幌ドームで開催するしかない」
札幌ドームの経営が苦しい。6月21日に発表された2024年3月期決算は6億5100万円の赤字だった。スポーツライターの広尾晃さんは「経営陣は現実を見据え、民間の意見を取り入れるなどして抜本的な策を講じる必要がある。さもなければ、残された道は経営破綻しかない」という――。
■炎上騒ぎになった札幌ドーム社長の発言
札幌ドームの指定管理者である第3セクターの「株式会社札幌ドーム」は6月21日、定時株主総会を開き、2023年度の最終(当期)損益が過去最悪の6億5100万円の赤字となったと報告した。
山川広行社長は「やろうとしたことが思うように進まなかった。(中略)平日にプロ野球をやれたらいいが、やらせてくれないのでね」とこぼした。
この発言がメディアに出ると、ちょっとした「炎上騒ぎ」になった。
筆者はこれまでも札幌ドームについて記事やブログでたびたび取り上げてきたが、そのたびに大きな反響があった。
人々は札幌ドームと、一昨年まで「店子」だった北海道日本ハムファイターズの「対立の構図」に強い関心を示している。なぜ「札幌ドーム」はこんなにバズるのか。
とにかく、一連の騒動は、ストーリーが「わかりやすい」、それが最大の原因だろう。
■私が考える起死回生の策
ここまで苦境が続けば、一般企業であれば、社員のリストラ、給与のカット、事務所の移転などの対応が始まるはずである。
しかし第3セクターの株式会社札幌ドームは「剰余金が20億円余ある」として、少なくとも表面上は余裕があるかのように振舞っている。このあたりも、世間の神経を逆なでするのだろう。
実は札幌ドームの保全は、株式会社札幌ドームではなく、札幌市が担っている。2022年実績で、保全事業費として6.5億円を負担している。それを収支に含めれば、札幌ドームは日本ハムがいた時代から「実質赤字だった」との指摘もある。
札幌ドームは「災害時の大型避難施設」でもあり、行政が保全事業費を出すのは当然との見方もあるが、老朽化とともにその費用は増大するだろう。
地価も上昇し、北海道医療大学の移転も決まるなど、「街づくり」のレベルに及ぶ経済効果をもたらしている北広島市と日本ハムに対し、札幌市と札幌ドームは頼みの2030年札幌五輪も頓挫し、いい話が聞こえてこない。
「札幌ドーム」にとって大事なことは「意地を張るのをやめて、現実を見据える」ことだろう。このままいけば、「破綻」の道しかない。
筆者は以前から「夏の甲子園を札幌ドームに」と唱えている。
昨今の酷暑の中、屋外で行われる夏の甲子園では、選手の健康に及ぼすリスクが高まっている。猛暑は熱中症だけではなく、選手の集中力を奪うため、ケガのリスクも増える。
もちろん観客や審判にもリスクがある。ならば、天候や日程変更の影響を受けない札幌ドームで行った方が高校球児の命と健康を守れる。
この際、札幌ドームは選手たちから不評のカーペットのような人工芝を本格的に入れ替えて、夏の時期だけ「札幌甲子園」と名称を改め、高校野球の殿堂にしてはどうか。筆者は本気で思っている。それくらいしないと、道はひらけない。
かつて大阪ドーム(現京セラドーム)も、第3セクターの運営会社が破綻して、オリックスグループが支援したのだ。
「破綻」の声を聴く前に、民間も含めた「再建スキーム」を構築すべきだろう。現経営陣の「聡明さ」が求められる。
広尾 晃(ひろお・こう) スポーツライター
https://news.yahoo.co.jp/articles/bba78b800b0ecaad9a1b5fc5c03b44197188cd57?page=1
案としてはなかなかいいよな
クソ暑いとこでやるよりは
学生の身体をぶっ壊すなよ
もう詰んでますけど
日ハムから搾り取れてたほどの収益は見込めないよね
ベスト4以上を甲子園にしてそれまでは各地域のドームでやれば日程も短縮できるし移動も短くなるのにな、絶対やらんだろうけど
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