『果てしなきスカーレット』レビュー「悪くない、常軌を逸していることを除けば」「こんな尖りきった映画なかなか出会えない」
11/23(日) 18:00
前提として、完全にどうかしている映画だ。設定は矛盾し、説明は放棄され、場面は理不尽に移り変わる。キャラクターの心情や理念に合理性はなく、繰り返し観客の感情移入を拒む。
今ここで何が起き、何のためにここにいるのか? 彼らは何を目指しているのか? 徹頭徹尾筋道というものを無視するストーリーに、観客の頭には無限の?マークが浮かぶだろう。
ただそれは、必ずしも悪い意味だけではない。個人的な気持ちを言ってしまえば、『果てしなきスカーレット』は、前作『竜とそばかすの姫』および前前作『未来のミライ』よりも、よほど見てほしい作品だ。もし可能であれば、先入観なしに。
※以下、『果てしなきスカーレット』のネタバレを含みます
(中略)
と、ここまで語ってきたが、私は本作を決して嫌いにはなれない。それはこんな尖りきった映画、なかなか出会えるものではないからだ。これは脚本だけに限らずビジュアル面においても言える。
細田作品のこれまでのビジュアルといえば、それこそ『時をかける少女』から始まった影なし作画による日常風景や夏の青空に浮かぶ積乱雲、『サマーウォーズ』の電脳世界描写が主な武器だった。だが本作では荒廃した大地にうごめく雷雲、無数の剣に貫かれた巨大な竜、マグマを吹きあげる火山にジャングル、フラダンスと手を替え品を替え至れり尽くせり。フラダンスに関してはようやく終わった……と思った途端キャストが代わって再開され、その時はさすがにめまいがしたが。
これらがおそらくは日本のアニメ史上最大級の予算を持って入念に書き込まれており、映像的なインパクトは絶大。そしてそれらのほぼ全てにほとんど必然性がないのである。
ヒット監督の新作映画を見に行って、弩級のカルト作品をぶつけられるというぜいたくな映像体験は年に何度もできるものではない。
続き・全文はソースをご覧ください
あえて言うなら映画「パプリカ」を観た時の衝撃が一番近い。あれはおぞましく気持ち悪いのに目が離せない感じだったがこれは徹頭徹尾わけがわからないのに目が離せない。極彩色の悪夢みたいなアニメ。
今回はレンタル落ちしても見ないわ
時間の無駄
「食べられなくはないよ」
金と時間使って観たものが糞だと思いたくない自己擁護心理の典型
でもミライやそばかすよりはマシだと思ったぞ
たまには変な題材にしないといけないって気分だったんだろ
変なファンタジーは受け悪いと思うわ
まあ、それで爆死しそうな雰囲気になってんだろ
ハムレットネタと分からない予告編でも今更ファンタジー?って思うし
